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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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SMつながり。【res:】
水曜の昼すぎ。
うだうだと過ごす俺の携帯が鳴った。

着信は

「エーイチ」。
この「エーイチ」さんは
S友達。
大昔(笑)にSMサイトで知り合った。
俺はまだ10代だったしSとして未経験なことが多かった。
掲示板でとあるSMカップルが「Sの観覧者」を募集していたのでオファーしてみたら彼が興味を持ってくれたのだ。
彼とはそれからことあるごとに会い、Sの先輩としていろいろと教えて貰った。
ここ1年ほど連絡がなかったのでこの電話には正直驚いた。

出ると存外元気そうな声がよぉ、ひさしぶり、といった。
無沙汰を簡単に詫びて、どうしたんですか、と切り出すと、
今からメシでもどう?ときた。
近くに来てるから。
まぁいいか。ちょうど昼メシまだだし。


紺のデリカが駅前で待つ俺の前に止まった。
エーイチさんはガテン系職人、である。
アルミ素材の取り付け・加工などを一手に引き受ける。
そのせいか手先が器用で鞭と首輪はお手製だ。
デリカの助手席に乗り込むと仕事道具類が足元に散乱している。
いつものことだ。
大阪東部のH市に嫁さんと二人の子供、一匹の犬。
ある日唐突に奥さんに
「縛るんやったらよそでしてくれ」と宣告されたらしい。
SM趣味につきあわされるのにうんざりした嫁さんの譲歩。
「わからんように遊んでもいい」ということのようだが、それはそれで微妙だなァ。
30代後半。金髪。時々伸ばしたり刈ってみたり。
とにかく体はでかい。身長もでかいが筋肉がガチガチ。
男の俺からみてもいい体をしている。
目元が優しく凶暴な印象はまったくない。物腰も話し方も優しい。
一皮剥げば本性があらわれるわけだけど。
その豹変ぶりは俺から見てもすさまじかった。
さぞかし女の子はおそろしいことだろう・・・

「ご無沙汰です」
「おー、俺も忙しぅてな。去年後半はマジで過労死するかと思た」
「稼ぎますねぇ」
「死んだら元も子もあらへんて・・よろこんどるのは嫁はんだけや」
「忙しくても筋トレはちゃんとしてるんや?めっちゃ維持してますやん、ココ」
半袖のTシャツの盛り上がった胸筋をふざけて手の甲で叩くとエーイチさんは、やろ?と笑った。
今のドレイちゃんが筋肉で濡れる子ォやからな。
そうそう。
彼はMの女の子に優しいSだった。
自分の寝る時間を割いても会いにいく。
相手を気持ちよくさせるためならどんな努力も惜しまない。
それが最善なのか俺にはわからないけどね。


仕事が早く終わったので「奴隷ちゃん」に連絡をとったが会えそうになかったので、俺に白羽の矢が立ったらしい。
「俺じゃ彼女の代わりにはならんでしょに」
ファミレスで喫煙席でこれでもかというぐらいタバコを吸いながらエーイチさんは笑った。
「そらそやけど、ほら、逃がすんやったらお前が一番えぇやん?」
変わった人だ。
俺と話すと盛り上がってた性欲がどっかに逃げる、らしい。
「相変わらず萎え担当ですか俺は」
「萎え、じゃないねんなぁ・・・・ときにレンちゃん、最近どぅよ」

きた。

「んー・・・」
「歯切れ悪。レンちゃん女の子切らしたことないやん?・・・・まさか、切れてんの?」
「ああ・・女は切れてますねぇ・・・」
「・・・・また意味深な・・・・」


カミングアウト、という意識はなかった。
彼は場数を踏んでいる。
いろんなセックスをこなしてる。
俺のSM経験を殆ど知っている。
1人の女の子を2人で責めたことも、実は、ある。
ある意味、俺の性を誰よりも知る男。
多分、黙っていても時間の問題。
彼に隠し事は必要ない。
「女切らしとる・・・・その割に目が飢えてないやんね・・・」
彼が俺を見つめている。
「んー・・・・」
俺はにこにこと笑いながら言い淀むエーイチさんをみつめ返した。
ほら、わかるでしょ、エーイチさん。

「女は切れてる、でも飢えてない・・・今つながってるのはなーんだ、ってことやな?」
「そぉいうことですねー」
「答え、ケツ!」

あの。

一応ランチタイムなんですけど。
大きい声で
ケツ!
はないでしょ。
ほらほら、回り見てますから。
でもアナル!じゃなくてよかった・・・(汗)


「なるほどねー、そうきたかー・・・ってオィ!まじかよぉ・・・・」
エーイチさん撃沈。
だだっぴろいテーブルに突っ伏して完全に沈黙。
まもなく疲れ気味のウェイトレスが料理を運んできたが
料理が届いて食べ終わるまでエーイチさんは何も言わなかった。

食後のコーヒーに口をつけてやっとエーイチさんは口を開いた。
「俺、悪いけど、男同士に理解ないで」
「いいですよ、別に」
「でもおまえのことは理解しとる・・・というかしたい、とは思てる」
「!」
「おまえやから許す。っつか認めたる。でもな、ゆぅとくけど俺は同性愛反対や」


この話はもぅしまいや。
そう言ってエーイチさんは怒涛のごとく(小声で)今の「奴隷ちゃん」の話を延々と話しだした。
真昼間から大きい公園の身障者用トイレでセックスした時のこと。
彼女自身はそういうプレイははじめてなのに毎回すごい濡れ方をすること。
初めて縛った時の反応。蝋燭を落とした時の悲鳴にどれだけ自分が興奮したか・・・
何杯もコーヒーをおかわりして。
そして時々ため息をついて。


ひとしきり話終わるとエーイチさんはあのさ、といった。
「さっきの話やけど」
「さっき・・?」
「おまえの話!」
ああ。
「俺がバイな話ですか」
「そうそれ・・・・他に誰か知っとるんか」
「ごくごく少数ですけどね」
「ふうん・・・」
エーイチさんは何故か笑顔になった。
笑うとこですか?ソコ。
「なんですか、その不気味な笑顔」
「不気味だけ余計じゃ・・・まぁ、な」
エーイチさんはまた口元を緩ませた。
「おまえが男とセックスするて、なんかすげぇ微妙なんよなぁ・・・なんか妙にリアルに想像できてまうやん?いろいろ知ってるだけに・・・・」
確かにね。
全裸で勃起してるとこ見られてるのってコンタ以外にはあなただけですし。
「でもまぁ・・・・俺にそれをゆうてくれたっていう事実が・・・嬉しかったりな・・・」
そして大声で笑った。
照れなくてもいいですって。
「だって俺エーイチさん好きですし」
「こら、おまえ、そういうことをさらっと言うとこ、なおせ」

でもやっぱり、同性愛はなぁ・・・・。
俺には受け入れられんなぁ。
こういうたら悪いけど、正直気持ち悪いしなぁ。

でしょうねぇ。
「大丈夫ですって。エーイチさんには勃起しませんから」
「そう断言されると寂しいねんけど・・・・」
「どないせぇっちゅーんですか・・・・」
笑。
「なんかな、おまえの『特別な存在』でおれるポジションって、結構優越感に浸れてえぇカンジなんやで?」
誰に対する優越感なんだかちょっとわからないが。
確かに特別ですけどね。
「あはは、勃起しなくても特別には変わりないですよ・・・特別、ていうか、特殊?」
「特殊カヨ!」

同性愛はムリ。
同性愛反対。
始終ぶつくさいいながらも
「おまえ入れてんの?入れられてんの?」
「どんな相手?」
「男相手でもSなん?」
といろいろ聞いてくるエーイチさん。
時々Mなことはまだ内緒。怒られそうだし・・・・(笑)


でもね、正直。
あなたの、嫌悪感すら超越する飽くなき性への興味には脱帽。




夕方頃には俺の近況なんて忘れたかのように
「ほなまたな!おもろいグッズ見つけたからパソコンの方にメールしとくわー」
なんていいながらご機嫌で帰っていった。





細かいことは気にしない。
楽しいことを拾って繋げて生きていく。
豪放磊落、天真爛漫。
どこかコンタに似てるかも。
ちょっとそういうあなたを尊敬したりしてるんですよ、俺。
エーイチさん。

調子にのるから本人には言いませんけどね。


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コメント
この記事へのコメント
ひと皮剥けば、優しそうに見えて、すんごぃSのエーイチさんか・・・。
それも実は、「Mの女の子のため」に作ったギャップだったりしてな。笑
どんな努力も惜しまないんでしょ((´∀`*))ヶラヶラ

てか、レンジさんのレス読んでウケた。笑
エーイチさんのチンコ初めて見たとき凹んだって。爆笑(ヒドイ)
2006/03/17(金) 23:49:40 | URL | アメミサ #-[ 編集]
【RES】
■どんこ■類は友を呼ぶ、んだろーなぁ。っつかさ、どんこ、多分どんこも「特殊な友達」の1人やと思うんやけど・・・w俺いろんな分野から精鋭の友達もちたいタイプやから・・・いろんな出会いから取捨選択繰り返して残っていく数少ない友人達・・・・ええ、友達は少ない方ですがなにか?w

■ゆか■よく売ってるのは低温蝋燭だけど、実はかなり熱いんよ、アレ・・・蝋が赤くて、女の子の肌に落ちると綺麗でイイんだけど・・・真性じゃないとあの熱さに快感は見出せないと思うなぁ。・・・でも真性じゃないコが悲鳴をあげながらも抵抗しないメカニズムはやっぱり従属させられている感覚への陶酔、ってのあるんじゃない?こんなことをされても私は奴隷だから抵抗できない、その私を見てあの人は興奮している、みたいなね。
エーイチさん?
彼は楽しい人だけど愛情の歪み具合でいくとやっぱり俺以上に病的でマニアックやね・・・

■きき■俺への興味・・・・?愛情・・・?
エーイチさんすげぇ体格やから、本気で押さえ込まれたら多分俺動けんな・・・w(勘違。)
それやしエーイチさんのチンコめちゃでかい(初めて見た時凹んだ。)から俺ムリ・・・
いや癖になるかも・・・(更ニ勘違妄想中)
そやなぁ、多分初めて・・カミングアウト感覚はなくて、なんとなく報告義務、みたいなね。

■そら■いや、調べなくても大体想像つかない?w鋲がついてる首輪=ブルドックっていう連想もなんとなくレトロ感ただようよね・・・・w

■アコさん■移住計画。東京は絶対なさげ・・・まぁ仕事なら仕方ないけど。九州はすげぇ好きなので可能性ありますねー。九州の人も好きだし、食べ物も好き。
エーイチさんはねー
原点、というかね、いろいろ経験させてくれた人。弟みたいなもんや、とゆぅてくれます。
リアルの弟とは絶縁状態にあるらしいですけどね(笑えない。)

■あきぱん■うん、俺さ、その奥さんのエピソード聞いて「女はこええ」と思ったよ。奥さん愛してて、大事にしてて、でも性癖だけがあわない。ある意味どっちも可愛そうだよね。嫌な人はすげぇ嫌だろうしね、ああいう行為・・・エーイチさん結構ハードSMやからw
あきぱんなんかエーイチさんに紹介したら大変なことになるわw
2006/03/15(水) 11:13:43 | URL | 管理人:恋児 #0iyVDi8M[ 編集]
そっかぁ・・・レンジ君の尊敬するSな先輩・・・そしたらあきぱんもきっと尊敬できるお人なんだろうなぁ☆
「縛るんやったらよそでやってくれ」かぁ。。。
あきぱんなら喜んで従うけどなぁ☆笑
よそで旦那が違う顔を違う女に見せてる・・・
そう考えただけで嫉妬に狂いそうになるわ。。。笑
あきぱんは、好きな人のどんな顔も見たい。全てをさらけだして、全てを見せて欲しい。それがどんなに醜くても、情けなくても。きっともっとのめりこんでしまう・・・。自分の前だけでは素直でいて欲しい。そう思ってしまうあきぱんなのです☆
2006/03/14(火) 11:22:33 | URL | あきぱん #-[ 編集]
そかそか。
レンジのサディスティックの原点なんやな?エーイチさんは…。
ほんとにレンジの周りには特殊な人間が多いな。でもそのほとんどが「イイヤツ」だな。おれまで好きになってしまう(レンジの友達を…な…)。
俺も関西に住んでたらレンジとリア友になれそうなのに、関西に住むことは今後ないだろうからなー。それだけが悔やまれる…。
コンタと一緒に東京か九州に移住する気はナッシング?
2006/03/12(日) 23:20:07 | URL | アコギスト #-[ 編集]
私、チョーカー大好きなんだけど・・・ふと気になって調べたらチョーカーって犬の首輪形の首飾りの意・・・だってさ。あはは。鋲のついたチョーカー欲しかったけど、やめよう。。。(自分がブルドックになった気分が満喫できそうだから)
2006/03/12(日) 01:28:07 | URL | sora #-[ 編集]
エーイチさんを揺さぶったのは『嫌悪感すら超越する飽くなき性への興味』ではなくて
飽くなきれんじくんへの興味と愛情なのだろうな、とあたしは思うな。

というか、れんじくんサイドからの(コンタくんは常習犯だけど笑)カミングアウトって初めてやんね?
ふむふむ。。。(*∇)ウフフフフ
2006/03/12(日) 00:17:11 | URL | KIKI #A9cyFz3c[ 編集]
縛られたいとは思っても、蝋燭はちょっと抵抗あります(-_-;)
彼は、喜んで垂らしそうですけど。
痛いのも、鞭も怖いし。
完全なSMは私には無理そうです。
興味はあるけど。


エーイチさん、楽しそうな人ですね。
抵抗を受けながらも、否定するのではなくて受け入れてくれる。
そう簡単に出来ることじゃないって思います。


2006/03/10(金) 23:13:31 | URL | ゆか #-[ 編集]
アハハ。
特殊な友達もちすぎやぞ(☉д☉;) 
でもちょっとうらやましい。
人と人をつなげてくれるものが レンジにとってはSM関係だったとしても それはそれで いろんな人に出会えるのって すばらしいわな(*´ェ`*)ポッ

そのせいか手先が器用で鞭と首輪はお手製だ←これはうけた(( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!
2006/03/10(金) 14:10:14 | URL | どんこ #-[ 編集]
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