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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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闇の詰まった箱。


※警告※
今回、意に反して記事内容が重くなってしまいました。
いやもっとさらっと書く予定やったんやけどw予想以上に溜まってた俺。
まぁ独り言に近いんですけどね。
性的トラウマの話が苦手な方は是非スルーを。

たぶんしずらいかと思うので(俺ならしずらいw)コメントも封鎖してます。
他のツール(BBS・メール等)、ばかすか使っていただいて結構です。
コンタと話をしているうちに話題がぐんぐん逸れることはよくある。
土曜の夜はその話題があらぬ方へと流れてしまった。
初体験の話である。
つきあう以前にも話したことはあった。
大学に入ったばかりの時だったか。
飲み会の罰ゲームではずれくじをひいたら初体験を告白することになった。
一番はじめにはずれくじをひきあてたコンタの告白は、確か17歳。相手は当時の彼女。場所は・・・どこだっけ。
俺もはずれクジを引いたが、年齢だけしか言わなかった。

みんなのブーイングを受けながらも俺はそれ以上情報を流さなかった。
あの時はまだ流せなかった。
初体験。
あれがそんなに優しくて刺激的な響きのあるものなら。
懐かしく思い出せるようなものなら。

ブログには俺の暗い部分を吐き出せる。
ブログを始めてしばらくしたころから、実はそのうちこのことを整理も兼ねて書いてみたいと思っていた。
一部の方々には話の流れでちょっとかじって話したことはあるけれど。
コンタに話して、ブログに書いて。
もう箱から出してもいいころ。
俺自身が解き放たれてもいいころ。

黙ってそう考えていると

「あー・・・話したないんやったらエェで、昔のことやし」

俺を気遣いしながらいうコンタに、それでも話す気になったのには他に理由がある。
先日、メッセンジャーである人と天童荒太の小説について、そして傷について話しあった。
背負っていくしかないもの。自分に同化していく痛みについて。
そして最近読んだ彼の新作のせいであったかもしれない。
俺のススメでコンタも読了した「包帯クラブ」。
彼の小説の中でも軽いストーリー。誰もが経験したことのある青い傷について。







13才ってさ、コンタなにしてた?

そう俺は切り出した。
俺は当時普通の中学生だった。
性教育はしっかり受けた。
オナニーの中毒的な味も覚えた。
他の多くの野郎どもと同じく、知識ばかりが膨れ上がりあたまでっかちのふらふらで、やたらと色気づいてきた小学校からの女友達の匂いまでもに反応する自分の雄が嫌でなんとなく避けてみたり。
それがスタイルになっていたり。
クラスメートにも馴染みはじめた6月。
衣替えの日だった。
初めて着る糊のきいた半袖シャツが気持ちよくて俺はその日とてもいい気分だった。
だが午後から温度と湿度はぐんぐんあがり、理科1分野の授業が始まったころにはその気分も失せていた。
何の単元だったかは覚えていない。
その日俺は日直だった。
理科室へ移動し、出席をとりなおしたあと
彼女は言った。
「今から実験のビデオ流すからね。終わったら同じ実験してもらうから。えーっと・・・日直は●●やな。準備室で助手してちょうだい。」
俺はもうただシャツの湿り気ばかりが気になっていて、一瞬なにを言われたのか分からなかった。
俺の名前が呼ばれた気がしたが。
ありふれた苗字だが俺のクラスには俺1人しかいなかった。
前の席から小学校から一緒のシバッチが
カワイソ、ナラバァの手伝いやて。寝れんやん。
と言った。
ああなるほど。
みんなが教材ビデオをみながら午後の昼寝としゃれこめる時間に俺は理科教師の隣でこきつかわれなければならないのだ。
ナラバァとみんなに呼ばれていたその女教師は俺たちからはあまり馴染みのない先生の1人だった。
担任を持たず、理科の授業の時にしか顔をみなかった。
週2回。
髪を後ろできつく束ねて、眼鏡をかけて、いつも膝上までの白衣を着ているような印象。
年は多分20代後半かもしくは30代前半に見えた。
13歳からみればやっぱりオバハンには違いない。
怒ったところも笑ったところも見たことがない。
職員室にいるのもまれ。
おもに理科準備室にいた・・・ようだ。
そんな存在。
彼女のあとを追いかけて廊下一旦出ると廊下の窓があいていて気持ちいい風が通っていた。
べたついた首筋がすぅっと乾いたきがして俺は準備室のドアの前でしばらく風にあたっていた。
「ちょっと・・・何してんの。早く入って」
彼女の声がイライラとしたように聞こえたので俺は慌てて準備室に入った。
初めて入った部屋だった。
両側にずらりと扉に鍵のかかる棚があり、ビーカーなどがところ狭しとならんでいる。
すごい圧迫感があって一瞬俺は足を止めた。
「ああ、大事な器材が多いから後ろ鍵しめてね」
彼女奥のシンクで何かを洗ってしるらしい彼女は背中を向けたまま言って、俺もはぁ、と何も考えずに回してかけられる簡単な錠をおろした。


器具と個数が書き込まれたメモを渡された。
戸棚から取り出しては背後にある大きな作業台にのせていく。
単純な作業だ。
俺はぼんやりとしながら手をのばした。
届かない。
戸棚の最上段にあるガラス管つきゴム栓に手が届かない。
爪先立ちになって手を思いきりのばす。
その時である。
唐突に脇腹が強く掴まれた。
いつのまにか背後にたっていた彼女だった。
「ひぁ」
くすぐったさに声がでて彼女の手を払おうとしたとたんに後ろから表情のない彼女の声が俺を叱責した。
「危ないやろ・・・支えといてあげるから、早く」
そんなとこ支えても意味ないやん、こそばいし。
「そのガラス管高いから気つけて」
しずかだが威圧的な彼女の声に仕方なくつま先立ちになりながらおもいきり両手を伸ばした。

届いた。
ガラス管の端が指先に触れた。
そのとたん

彼女の手が俺の股間を掴んだ。
俺の声は声にすらならず、息を飲むような音にすりかえられた。
ズボンの上からじゃない。
直接、俺のチンコは触られていた。
ドンナッテンノ?ドウシテコンナコトシテンノ?
暑いはずなのにどっと冷たい汗が出た。
鳥肌がたった。
一気に心拍数が上がって耳の先が熱くなる。
耳元で彼女の声が冷たく言い放った。
「静かにしてよ、みんなビデオ見てるんやで」
声は出したくても出なかった。
他人の手に初めて触られる感覚。
混乱、恐慌、恐怖。
アカン、これはアカンことや、逃げないと。
しかし彼女の力は意外と強く、俺は戸棚にどん、とうしろから押さえつけられた。
戸棚の中で何かが割れる音がした。
開いた扉からなにかが飛び出し、派手な音で割れた。
気持ち悪い。
先生の手は冷たかった。
怖い。冷たいセンセェの手の中で俺のチンコが固くなっていく。
センセェ、なんでこんなことすんの。
アカンことや、これは絶対ダメなことや。
わかっているのに体は動かない。
先生が俺の学生服のベルトを緩めてパンツごと膝まで下ろした。
彼女の手が乱暴に、まだは生えそろっていない陰毛をまさぐりチンコを扱く。
「うぅ・・・」
センセェヤメテ。
センセェヤメテ。
怖い、気持ちいい。
怖い、気分悪い、気持ちいい。
怖い、恥ずかしい、気分悪い、気持ちいい。
怒られる、誰にかわからない、誰かに絶対怒られる。
これはセンセェのしてはいけないことで俺はされてはいけないことだ。
声がでない。
出るのは汗。
出るのはうめき。
出るのは・・・
センセェどうしてこんなことすんの。
俺なんかした?
やめてやめてやめて。
「センセェヤメテ・・・」
やっと掠れた声で言葉にできたが、先生が耳元で囁いた言葉にまた絶望した。
「みんなにバレたらどうする?授業中にこんなとこおっきくして。」
そうや俺なんでこんな気持ちいいの。
あかんのに。
あかんのに。
センセェも俺もアカンことになってるのにこんなに気持ちええ。
先生は気持ちよくない、俺だけが気持ちいい。
これってヤバイ。
ヤバイって、俺気持ちいい。
でも


センセェ、ヤメテ。

俺の頭は完全にパニックで冷静な対処の1つもできなかった。
チンコは先生の冷たい手の中で射精していた。
確実に体だけが別の生き物だった。
心は恐怖と混乱の中にとりのこされたまま。

俺はその場に膝をついた。
割れたガラスで膝を切った。
どうなったの俺、なんでこんなとこでこんな格好で。
俺はぼんやりした頭のままで、それでも強烈な羞恥につきうごかされてズボンをあげた。
「見てみ、ようさん割れてしもた」
先生の背中が手を洗いながらたのしげに言った。
こんなはずんだ声を聞くのは初めてで、俺はまた鳥肌をたてた。
「これは先生が・・・・」
「もうビデオ終わるわ。部屋戻り」
そして振り向いて
「このガラス、かたづけてもらうから放課後また来て」
アカン。
ここにはもう二度と来たらアカン。
俺は必死で言い分を考えた。
「部活があるんで・・・」
「陸上部やろ、顧問の先生にゆぅといたるからおいで」
「いやです」
「あのな、●●」
先生の声が暗くなった。
「あんたは来るんや。放課後、ここに。自分のしたことの後始末しに、来るンや。」

そして俺に近づくと、俺の鼻先に自分の掌を突き出した。
その手からは、独特の生臭い匂いがした。
俺は耳の先が熱くなるのが分かった。
先生は俺を正しく脅した。
私は何も怖くない。
こんな仕事ダイキライ。
いつでもやめてやる。
でもアンタはどうすんの。
学校やめるの。
お母さんどんな顔する。
友達は。
こんな恥ずかしいことをして。

全身が濡れたシャツになったような気がした。
気持ち悪い。
俺は逃げるように準備室を出た。
気持ちよかったはずの風に悪寒した。


使うはずの器具が足りなかったので実験は次回ね、と彼女は何事もなかったかのように授業をはじめた。
ガラスで切った膝が痛かった。授業中、俺はずっとその感覚だけをなぞっていた。
彼女の声も友達の声も何も、聞きたくなかった。
抵抗できなかった俺がわからなくて、腹立たしかった。


放課後部活に出ると顧問が理科準備室に行ってこい、といった。
ご丁寧に先輩の送迎までついていた。
おまえ何してん、と先輩は笑っていた。
俺は笑わなかった。
ジャージに半パンで理科準備室に入ると彼女が待っていた。
先輩が失礼します、と大きな声の余韻を残して部屋を出ていくと同時に
鍵が閉められた。
俺の中にあったのは、そのときはもう絶望だけだった。


その日、俺は先生にレイプされた。
男がこういうのも変かもしれないが、あれはレイプだった。
放課後の理科準備室の作業台の上で。
ただ先生のするまま、されるままにまかせて横たわりながら、俺の中は真っ黒だった。
ぽっかりとあいた、穴。
穴があいたわけじゃない。俺自身が穴になっている感覚。
何もかもが俺を素通りしていく。
涙はでなかった。
俺にまたがって腰を振る先生の顔をみながら、あーあ、と思った。

あーぁ・・・




その日の記憶は、そこから断片的になる。
部室にどう帰ったのかも思いだせない。
ただ
ずっと吐いていたことは覚えている。
学校のトイレ。
駅のトイレ。
吐くものがなくなってもまだ吐いた。
胃液が苦くて泣けてきた。
家のトイレ。
風呂場。
吐いても吐いても、吐き出したいものが出てこなかった。

学校は休まなかった。
あんなことぐらいで、俺は変わらない。
女の子じゃない。なにもなくなっていない。
何も変わっていない。
そう思った。
そう思っていたかった。
誰も気がつかなかった。
何も変わらない。
母親だけが、俺の体調を気遣った。

卒業までの三年間、俺は先生のおもちゃになった。
いろんなことをされた。
思い出の箱をこじ開けても、出てくるのは苦くて黒いものばかり。
不思議なことに快感の記憶はない。
射精は射精だけでしかない。
生物学的な射精。
射精に伴うのは罪悪感と恐怖と自己嫌悪。
場所はいつも理科準備室。
三角フラスコ、アルコールランプ、酸っぱいような薬液の匂い。
そして西日。

1年の冬、尿道にガラス管を入れられた。
細くて今にも割れそうなガラス管は俺の尿道に激痛をばらまきながら俺の目の前で潜っていった。
ありえない所に侵入する異物に身動きできないまま痛みと恐怖に泣いて、懇願する俺を、彼女は嬉しそうに見ていた。
そして、
ほら、やればできるやないの、可愛い顔。
と言った。
深く沈んだガラス管の先から尿が溢れた。
作業台の上にタパタパと水溜りを作った。
俺の意思で出したわけでもなく、また止めることもできない尿に俺は狼狽し、羞恥した。
あはは、おしっこ止まらんね。
先生はまた笑った。
そのまま先生のマンコを舐めさせられた。
涙と屈辱に滲む視界の中で、俺の顔の上に跨った彼女は笑っていた。
今でも俺を夢で苦しめるのはこれだ。
もう感じないはずの痛みと、屈辱に目がさめる。


彼女の担当する理科のテストはすべて白紙で出した。
ささやかな抵抗だったが今にして思えばつまらないことだった。
それを理由に何度も理科準備室に呼び出された。
友達も頻繁に準備室に呼び出される俺を不思議に思ってなかったと思う。
もちろん通知表の理科評価は最低で、それが響いて公立高校の受験を諦めることになった。
おまえ最近なんかあった?
シバッチが俺の顔色を見ながらやっと聞いてきたのは2年の夏休み明け。
そのころには俺は何もかも面倒になっていた。
面倒くせぇ。
先生と自分の間で行われていることについてあれこれ考えることが。
どぅでもいぃや。
自分が何故抵抗できなかったか、なんて。
どうして先生があんなことをするのか、なんて。
どうして誰も気が付いてくれないのか、なんて。
どうして俺がこの状況から逃げ出せないのか、なんて。
もぅどうでもいい。
考えれば考えるほど俺が俺自身を追い詰めるだけだ。


長期休暇には補習にかこつけて学校に呼び出されて、朝から夕方までセックスさせられた。
部活がある時は部活が始まる寸前まで。もしくは終わってすぐ。
先輩からは遅刻や早退や休みを見咎められ何度も殴られた。
親が心配するので部活は続けた。
学校も休まなかった。
誰にも気づかれてはいけない。
もぅ自分の中が不安と混乱と恐怖で混沌とするのはイヤだった。
俺は自分の中のすべてを排除するように努めながら、中学を卒業した。
そのころには阪神大震災の影響でPTSDに罹患していたらしい同級生たちがカウンセリングに通うのも珍しくなくなっていた。
今にしておもえば、彼女の何かもきっと壊れていたに違いない。
もしかしたら俺も。



ここまで話して俺は黙った。
コンタは何もいわなかった。
途中から相槌もうたなくなった。
重い空気がイヤで俺は笑った。
「空気重~。昔の話やし、刑法でも時効やし。おまえが黙ってどないすんねん」
空気入れ替え~、と明るい声で言って窓をあけた。
明日、どうする?雨らしいで?
それでもコンタは黙っていて、俺はちょっと困った。
予想できていただけに、困った。
そしてやっぱり話さんかったらよかったな、と考えかけたその時コンタが俺を呼んだ。
なんやねん、とちかづくと、ベッド脇に足を投げ出して座っていたコンタに腕をひっぱられ、隣に強引に座らされた。
俺の肩を抱いて、それでも黙っていた。
「もぉぉぉぉ、何か言えや」
「おまえよぉ夜中、うなされてるん、知っとる?」
「え」
「センセェヤメテ、て。」



ホンマにラクになるんやったら、包帯でもなんでも巻きにいったるんやけどなぁ。

冒頭で触れた天童氏の新作を踏まえてか、コンタは言った。
傷を作って、血を流したところに、包帯を巻こう。



さまざまな虐待を乗り越えてオトナになった子供を、アメリカでは
survivor(生存者)というらしい。
あれが虐待だったのかは分からない。
善悪の判別がつき、自分の主張もできる年齢だった、彼女の脅しのブラッフにも気がついていた。
射精感に溺れていただけなのかもしれない。
彼女から開放された後必ず嘔吐に襲われていたとしても。
逃げようと思えば逃げられた。
自分の世界をこれ以上軋ませ歪ませるのがイヤだった。
所詮、自己保全。



「時効って・・・おまえの中では全然時効ちゃうやん・・・・」
「でももぉ今更どうしようもないしな。俺はあのヒト、憎んでないし」
「なんで・・・」
「もぉ憎んでないけど、多分一生許さんやろな・・・」


あの絶望。
あの嫌悪感。
あの恐怖。
あの罪悪感。



何度開けても暗い闇。
何度開けても苦い味。



包帯では癒えない、黒い穴。














刑法第二編 第二十二章

第百七十六条   【 強制わいせつ 】
十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上七年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
 
第百七十七条   【 強姦 】
暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、二年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。



刑法第一編第六章

第三十二条   【 時効の期間 】
時効は、刑の言渡しが確定した後、次の期間その執行を受けないことによって完成する。
同条第四号 三年以上十年未満の懲役又は禁錮については十年











セックスをせずに、ただ抱き合って眠ったはじめての夜だった。


明日は水族館に行こうや。
おまえの好きな、あの大きい魚を見に。

夢うつつに、コンタの声を聞いた




ような気がした。










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